鋏種類について
理美容カット用
ブラント→切り口が真っすぐに切る直線的カット
スライド→刃線が笹刃の物で毛を逃がしながら切るカット
チョップ→鋏を立てて毛先をバラバラにしたり不揃いにするカット
エフェクト→毛の毛量を調整しながら毛の中や毛先など動きをつけて切るカット
理美容セニング(毛量調整・毛先調整)
根本調整用10%セント以下でに根元の立ち上がり・毛の毛量を減らすカット鋏
中間~毛先20%~40%毛の量や髪のくせ毛を調整したり毛先をバラバラにし量を調整しカット鋏
カットセニング→40~90%カットしなながらぼかす仕上がりに切る鋏
理美容セニングについて鋏の入れ方によりカット率が変わります
例40%のセニング使用
真横出切る40%・斜め25%前後・縦10%以下
毛が入った毛量でも変化するのであくまでもセニングは真横で切った基準が鋏のパーセントで示す場合が多い
ただし切り方や技法などで特殊な使い方をする場合それにより%が変化致します。
カットセニング50%~88%
切りながら自然にぼかせるカットセニング
理美容カーブ・スライド
基本的に理美容の場合毛を滑らせるために使用するのでスライドカットとしてカーブも利用する所もあります。
ペット用鋏
ショート鋏→髭や足回りに使う鋏 4~6インチ
仕上げ鋏→全体をカットするのに使用する鋏6~8。5インチ
両方と直線的カットの為毛が逃げない鋏を使用
ペットセニング(毛量調整・毛先調整)
ペットの場合毛が基本的に細かいのでセニングに関しては30%以上で使うのが基本になる。
毛の量を減らしたり毛先のフンワリ感を作るのに毛先をすく場合に多い直線的な線が付いた場合セニングで
修正する時に使用通常35%前後になる。
ペット・カットセニング(カットしながらぼかすタイプ)
毛を切りながらぼかすのに使う為仕上げ鋏で切るより線が出ずらい
通常は目の細かい物で35%前後でぼかし用のセニングが多いですが、
メーカーや作りによるが、50%以上の物を使い基本逆刃で切るのが好ましい。
毛質が和らかいので正刃だと毛がかみやすくなる事もある。
使い方や使用方法を理解の上使った方が好ましい・セニングとしては毛が多く切れてしまうので
カット鋏としての考えたが良いと思います。セニングと言うよりカット鋏として使用する鋏です。
ペットカーブ鋏
丸くきるのに使用したり逆にドレス型に切るのに使用するのが好ましい
デザインを作る場合細かな作業に適した鋏である。
鋏鋼(材質)についての知識 (当社参考考え)
簡単な鋏の説明
「錆び易い&刃材が柔らかい(長切れは劣ります。)」
「錆にくい&刃材質が良い(長切れする長く使用できる)」
ネット販売にてバッタ物(偽者)の「国内メーカー名儀物」・「偽物鋼材材質表示」が出回ってます。
購入前に十分の注意が必要です。後で騙されたと思っても遅いですので、儀物購入に注意してください。
低硬質刃材(オールステンレス鋼系含む)
オールステンレス 刃材軟質の為 長切れしづらい・耐久性が低い・価格が安い・錆びにくい・軽い
420程度(6R) 材質硬度56前後及び以下の為多少柔らか気味・弱強度刃材・錆びに弱い
超合金ステン メーカーにより材質が異なり基準安定がない・鉄分が多いと錆び易い・刃が付けば切れ味はあるが、長切れは鋼材質により異なる。54前後
海外440C&440 国内の物に比べ刃材も柔らかく高度56前後です。錆びも以外に強いが刃が付けば切れ味はそこそこあります。、長切れ硬度は落ちますが価格は低価格で購入できる物が多いです。
日本製440C(SUS日立金属製)高度58前後で最も国内ではレギュラーな材質です。
コバルトV1 。C7硬度59前後系でコバルト合金の中ではコバルト質が少ない合金です。
コバルトマージ・V金10号(コバルト合金鋼)現在国内で現在一番使われているレギュラー材質と言っても良いと思われます。コバルト入りステンレス合金 コバルト使用率1%~3%以内とされている。 高度59前後とし良品材質です。現在国内のシザーはV10で作られてる物が多いです。
セラミック刃材 当社では扱いしてません。一般的にセラミックは鋼では無いため割れやすいかけやすいのが難点です。刃が付けは問題なく切れ味はあります。
コバルトファージング合金(ATS鍛造系コバルト合金鋼)コバルト使用率5%前後で 滑らかさの強い材質と感じます。カーボン0.97%、クローム14~14.5%、モリブデン4.0%硬い毛の人より 柔らかい毛質の切れ味は最良の鋼です。セニングに関しては非常にマイルドでよい切れ味であります。鍛造の為やわらかい切れ味を出せます。
コバルトスペシャル
コバルト5%前後切れ味を増すウォルフラムを通常のコバルト合金より多く含んだ刃材になります。
フルコバルト (高純度コバルト)当社がつけたネーミングですが、コバルトが約60%前後まで含んだ物は錆びない・「磁石が付かない」・焼き入れ不要の為に加工性で難がある為加工制作技術を要します。コバルトが多い為鋼材も高値でありメーカーによりステライトと呼んでる所もありますコバルト質が多い為磨いても「光らず曇った感じ」になるのもこの材質の特徴です。通常では錆びる事の無い材質です。短所は高純度コバルトの為硬度は48前後ですが実際の加工硬度は当社では加工硬度61前後判定をしております、すべりもよく滑らかです.焼き入れも必要ないですがコバルト質が高いため、曲がりづらく折れやすいという欠点もあります。刃材も鋼と違い研ぎメンテナンスの知識が必要だと思われます。
ダマスカスファージング (ダマスカス鋼)ダマスカス鋼はダマスカス刃材により軽く感じる為重い鋏を好まない場合や毛質の柔らかい髪質の切れ味は高評価です。セニングには特に最適な材質で滑らかな切れ味でカットできる。国内ではコバルトファージング系とハイス鋼ダマスカス系などがあります。
粉末ハイスH1(スーパーゴールド) 高硬度鋏材質として刃持ち良く切れ味もよいです。
ウォルフラム合金&コバルトスペシャル(コバルト合金鋼) V金10号をパワーアップした鋼と考えて貰えれば分かり易いです。コバルト使用率5%前後含みV10よりコバルト・モリブデンも多く含まれるので 滑らかさもアップされてます。元素W(ウォルフラム)配合鋭い切れ味を出せます。
ナノパーティクルH12(微粒子粉末鋼・ハイス系)国内の鋏(刃物)では最も硬度(63以上)の高い材質と言えます硬い髪なども薄刃加工でも力負けはしません。力強く長切れ感も最高レベルである。ハイス系は粉末状(パウダー状)にして分離を防ぐ為パウダー粒子にし鋼材を混ぜて作ります。錆びにくく強い鋼であります。最近は高価格包丁でも粉末系・ハイス鍛造の物が出てきてます。
高純度コバルト(コバルト質60%以上)及び粉末ハイス鋼は経験技術が必要の為経験の浅い刃付けや加工技術では刃物として刃付け出来ない所も多いです。純コバルト系は切れ味は良いですが、粘りが無く固いため折れやすい事が難点です。その為調整時に曲げ調整がしにくいのが難点です。
例材質→海外材質は硬度(56前後以下)440C(9R)基準までが殆どで及び低人件費ではありますが・輸入に辺り関税30%振込み手数料・輸送代金・考えると少しの輸入では逆に高くつくので、大量購入によりコストダウンして販売してる所も多い。国内の製造の場合「材質の信頼性」・人件費含「購入後のアフター」もプラスと考えれば多少高価でも品質に拘った優良国内製造会社は納得出来る物及長く使えると感じます。
国内では無い形状及び珍種などはやはり世界は広いので鋏は面白く私たちも色んな物を見て真面目に誠実に物の評価をしながら評価しております。
刃材の質をランク付けてる訳ではありません。大切なのは「鋼材質=品質」と「生まれ=鋏知識・加工知識・形状知識・焼き入れ」と思っております。硬質の刃材を好む場合や鋏の種類形状において物により硬度が落ちる物でも鋏に合った材質があります。
鋏は刃材だけでは無くハンドル形状も色んな物が有りますので購入者さまの手にあった鋏を選ぶ事も使い手にとっては良いと思います。
国内製造でも優良な物・不良の物は沢山有りますし国外でも同じくあります。
製造された工場の拘り感で、良い物が出来ます。
当社は高いから良いとか安いから悪いとかの評価では無く「条件の整った高品質」を良いか悪いかで取り扱い販売してます。
美容・理容・トリミング業種様及び刃物関連の業種・部品製造の方など知識を共有できる人であれば是非知り合いになりたいので気軽にご連絡ください。日本全国問わず海外も構いません。